トランプ大統領とFRBのパウエル議長との対立構造になってしまっている。トランプ大統領が利下げを求めている背景には株価の下落があるという。ダウ平均株価は今年に入り、株価が下落している。ピーク時と比べ約15%の下落。金融市場はトランプ大統領が打ち出す関税の政策がインフレの再加速となるなど経済悪影響を懸念しているという。また、しょっちゅう言っていることが変わることで政策の先行きが見通しにくくなっていることも懸念されている。パウエル議長は早期利下げに慎重な姿勢を示している。トランプ大統領はパウエル議長の解任にたびたび言及しているが、FRBは独立性が尊重される組織であり、多くの人が大統領による解任は難しいとみていて、最終的には連邦最高裁判所での決着になるという。アメリカ銀行法ではFRB理事は大統領に正当な理由によって解任される場合をのぞき任期は14年間となるため、正当な理由があれば解任できるとも解釈もできるという。仮にFRB議長解任となるとトリプル安になるおそれもあるという。