自民党総裁選挙。林官房長官がきょう、立候補することを正式に表明した。これまで官房長官のほかに、外務大臣や防衛大臣など、重要閣僚を歴任してきた経験と実績を強調した。総裁選への正式な出馬表明は、林氏で4人目。こうしたなか相次いだのが、金融所得課税をめぐる発言。すでに立候補を表明している石破元幹事長がきのう出演したBSのテレビ番組で、株式の売却益や配当などの金融所得への課税強化に意欲を示したことに対し、ほかの候補者からは否定的な意見が示された。また、河野デジタル大臣も「いかに投資を増やしていくかが大事だ」と述べ、いま議論すべきではないとの考えを示した。石破氏は、所得が1億円を超えると税負担が軽くなる、いわゆる1億円の壁への対策を念頭に置いた発言で、すべての金融所得に対するものではないと釈明した。