こんがり焼けたお魚は、若い世代の“魚離れの解消”の救世主。魚の骨が大の苦手だという男の子も、まるごとパクリ。お母さんもびっくり。骨ごと食べられる“骨なし魚”の研究をしている滋賀県立大学の杉浦省三教授(60歳)は、「一言でいえば“骨なし魚”という言い方をしていますけど、骨をできるだけ柔らかくするということで」「とにかく『骨が嫌い』というのがダントツで、それなら骨を柔らかくしちゃえば魚離れはある程度収まるんじゃないかと」と話す。“骨を取るのが面倒と言った理由で広がる魚離れをどうにかしたい”という思いから、杉浦さんが6年以上かけて開発したのが、骨を柔らかくして魚を丸ごと食べられるようにするという特殊な餌。杉浦さんが魚にこだわる理理由には、父・敏彦さんからの教育が関係していた杉浦さんは「(父が)イワシくらいのサイズの魚だったら骨まで全部食べろと。あのとき魚丸ごと食べて体が結構、丈夫になったから、あれはありがたかったなと」「魚は他の食品と違って魚にしかない栄養素がある。魚をたくさん食べて必要な栄養素をとる。これは大きな効果、働きを持っている」と話す。“骨なし魚”は現在、淡水魚がメインだが、杉浦さんは、この技術を海水魚にも応用したいと今後も研究を続けていくという。杉浦さんの“アスヨク”ソング・渡辺美里「My Revolution」。