乃村工藝社のエントランスに並んでいる透明オブジェは建築廃材を再利用していて捨てられるものをアートに変えていた。オフィスの中で一際目立つのが木材をふんだんに使用したもの。部屋の中央に置かれた木材はこの後建築現場で使用される木材。社員が日頃から木材や自然の良さに触れることで環境意識の向上などに生かしてもらう狙いがあるという。一番の狙いはコミュニケーションの活性化。ここでは社員同士やクライアントとの打ち合わせや動画配信のスペースも完備するなど社員自らが考えた様々なコミュニケーションツールが整っている。また社員のデスクなどに置かれていた商品のサンプルなどを1箇所に集約しテレワークの普及で出社率も減ったことからデスク部分をコンパクトにしその分コミュニケーションスペースを捻出した。カフェのようなおしゃれのコミュニケーションスペースの壁一面にはすべて社員が持ち寄ったおすすめの本が並んでいる。他部署との会話のきっかけになったりチームでの仕事も円滑に進めることができるようになるという。乃村さんは「主体性を持って地域と一緒に成長していける企業になっていきたいなと思っています」などと話した。