来春卒業する大学生の採用に関して、政府のルールでは今日から採用面接が開始となる。東京・港区にある大手商社の伊藤忠商事の本社では、政府が要請するルールにあわせて、きょうから来年春に卒業する予定の学生へのオンラインの1次面接を開始した。来年春に卒業する学生を150人ほど採用する計画だという。一方、同じ商社でも三菱商事や住友商事では、採用面接の時期を今月だけでなく今年3月にも設定するなど対応分かれている。人材サービスなどを手掛ける「マイナビ」の調査では、今年4月末時点の学生の内々定率は64%と前年同期比を12ポイント上回っていて、人材不足を背景に政府のルールよりも採用活動を前倒しする企業が増えていることが伺える。