気候変動などでとれる量が減少し担い手も減少している漁業。その解決策の1つとして安定的な漁獲量が見込める陸上養殖が今、国内で広がっている。脱サラ翌日からできるという最新の陸上養殖とは。NTTアクア・山本圭一社長は「会社名を“NTTアクア”と言う名称にし、本日より事業を開始させてもらう」と述べた。今月から新たに陸上養殖事業を始めたNTTグループ。掲げているのは誰もが参加できる陸上養殖。陸上養殖の際に必要不可欠な水温や水質、魚の状態の管理はNTTグループがセンサーなどを活用し遠隔で操作。魚に関する知識がなくても脱サラした翌日からでも始めることができる。山本社長は「肴に愛着を感じてほしい」と語った。一見倉庫のような建物。シャッターを開けると育てられていたのはヤイトハタという高級魚。ろ過装置も一体となっていて必要なスペースは10平方メートルから。わずか駐車場1台分。すでに全国で29台が設置。ARK・竹之下航洋代表取締役は「安定的においしいものをみんなが食べられる状態を作っていきたい」と述べた。誰でもどこでもできる陸上養殖。日本の食料安全保障の光明となることが期待される。