日中韓3か国の外相会議が開かれ、未来志向で共通の課題などでの協力を推進するとともに、首脳会議をなるべく早い時期に日本で開催できるよう調整を加速させることで一致した。会議には岩屋外務大臣と中国の王毅外相、韓国のチョ・テヨル外相が出席。そして未来志向で人的交流を通じた相互理解を促進し、経済や防災協力を強化していくのに加え、少子高齢化といった共通の課題での協力を推進していくことで一致した。また岩屋大臣は、北朝鮮による核ミサイル開発やロシアとの軍事協力の進展に懸念を表明し、国連安保理決議に沿った非核化などに向け、3か国で緊密に意思疎通する重要性を呼びかけた。さらに北朝鮮による拉致問題の即時解決への協力も求めた。そして、ウクライナ情勢に関し岩屋大臣は、世界のどこであっても力による一方的な現状変更の試みを認めない立場を訴えていく必要性を強調した。そのうえで、会議では3か国の首脳会議をなるべく早い時期に日本で開催できるよう調整を加速させることで一致した。一方、王外相は今年が終戦から80年の節目となることに言及。岩屋大臣は今日、中国、韓国と個別に外相会談を行うほか、日中両国の関係閣僚らが出席するハイレベル経済対話を約6年ぶりに開催することにしている。