子どもを中心に「百日せき」の増加が止まらない。国立健康危機管理研究機構によると、先月29日までの一週間に全国の医療機関から報告された患者数は3353人、統計開始以降過去最多となった。東京港区の小児科クリニックでは、せきの症状を訴えて受診する人のうち1~2週間に数人が百日せきと診断されるとのこと。院長によると、患者の「せき」の特徴は「乾いたせきが連続して出る」「強いせきが昼も夜も続く」など。乳児のころに接種したワクチンの効果が薄れてくる小学生や中学生が感染の中心になっている他、家族の中で感染するケースもあるとのこと。「百日せき」は特に、生後6か月以下の乳児が感染すると重症化し死亡のおそれもある。今季は先月末までに、少なくとも4つの都県で乳児4人が亡くなっている。