2003年、滋賀県の病院。植物状態の患者がいて、定期的な痰吸引が必要だった。当時、監護助手だった女性。患者が心臓停止していた。呼吸器は正常に作動していないとアラームが鳴るが、鳴っていなかった。呼吸器が正常に作動していたが患者の心臓が止まっていた。そして看護師は呼吸器が外れていたと嘘をついた。医師からは2時間おきのたん吸引の指示があったが通例としてアラーム後の対処でも大丈夫と認識で2時間おきのたん吸引をしていなかった。動転したのか咄嗟にたん吸引を怠った追求を恐れたと思われる。これが看護助手の女性の人生を帰る大事件と発展する。患者の脂肪が確認された。呼吸器の外れ、地元警察が捜査を始めた。呼吸器には異常がなかった。となれば呼吸器が外れればアラームが鳴るはず。司法解剖の結果、死因となる疾患は見られなかった。結果、解剖書には人工呼吸器の停止、管の外れなどにより酸素の供給欠乏が起きたことが原因と判断されると書かれた。実は事前情報が解剖医の判断に影響した可能性がある。看護師に業務上過失致死の疑いが強くなった。医療行為の行い得ない監護女子の女性は隠蔽の関与の疑いがもたれ厳しい取り調べが行われた。仮眠室にも看護師がいたが誰もアラーム音は聞いていない。捜査は暗礁に乗り上げたと思われたが1年後、事態は動き出す。滋賀県警は捜査一課の刑事を捜査の担当にした。任意での取り調べが始まり、恐怖でアラーム音を聞いたと言ってしまった。ここで刑事が助成に対する態度が変わり優しくなった。そして2日に1回ほどのペースで呼び出し世間話を繰り返した。2カ月で23回、調書はわずか3回。女性は徐々に心を開いていく。女性は後に発達障害・軽度の知的障害ありと診断される。兄2人は勉強がよく出来たため劣等感を背負って生きてきた。友人も少なく、かまってもらいたいがために小さな嘘をつくことも。刑事はそんな女性の話を親身に聞いた。そして刑事に掛けられれた優しい言葉に女性は恋心を抱いてしまった。病院関係者から看護師の状況を聞くと厳しい取り調べによりノイローゼ状態だという。女性は看護師が好きだったが自分の証言で苦しんでいる。アラームは鳴っていなかったという手紙を提出したが女性は嫌われた、大好きな看護師も救えないと思いまさかの行動に出る。
住所: 滋賀県大津市打出浜1-10
URL: http://www.pref.shiga.jp/police/
URL: http://www.pref.shiga.jp/police/