9年前、震度7の揺れを2度観測した熊本地震。熊本県と大分県で災害関連死を含めて278人が犠牲となった。熊本県庁では追悼式が行われた。ことしは遺族どうしが交流できる場が初めて設けられた。熊本地震では約20万棟が被害を受けた。熊本県内では断層変位が約34キロで確認され、真上・周辺の314棟を専門家が調査した。1981年より前の耐震基準の建物では9割以上がで被害が確認された一方、2000年の基準の建物では被害は約3割にとどまっていた。専門家は断層の真上を特定して避けるのは難しいとし、耐震対策の重要性を指摘する。避難所となった熊本・西原村の小学校ではプロジェクションマッピングで避難所の様子が映し出された。となりの益城町では45人が亡くなり、最大で1万6000人が避難した。避難所での生活の負担は災害関連死の大きな要因と指摘され、町は改善に取り組んできた。指定避難所では48時間以内に段ボールベッドを供給でいるよう企業と協定を結んだ。