熊本県内で路線バスや鉄道を運行する5つの事業者(九州産交バス、産交バス、熊本電鉄、熊本バス、熊本都市バス)が運賃の決済手段のうち全国交通系ICカードを年内にも廃止し今年度中にクレジットカードなどのタッチ決済を導入する方針を決めた。それによると運賃の支払いに使われる全国交通系ICカードに対応する機器の更新時期が迫り検討を進めた結果、更新にかかるコストが大きいことなどから年内にも廃止することを決めたという。コストが半分程度に抑えられるとして、今年度中にクレジットカードなどのタッチ決済に対応する機器を導入する方針だとしている。一方、現金での支払いや地域限定型の交通系ICカード「くまモンのICカード」は継続して利用できるという。共同経営推進室によると昨年度の路線バスと電車の利用者のうち「くまモンのICカード」は51%、全国交通系ICカードは24%を占めていたという。機器の更新はバスと電車合わせておよそ900台で行われるという。共同経営推進室では交通事業者が全国交通系ICカードによる決済を導入し、その後廃止するケースは聞いたことがないとしている。