インターハイの課題は熱中症対策。陸上競技では環境面の整備や競技方式の変更が行われた。大会運営の舞台裏に密着。会場のサブトラックに設置された巨大テントはウォーミングアップの時に日差しから選手を守れるよう特注した。実行委員会は1年前から準備を始め、さまざまな対策を行った。医療スタッフは50人配置。1日4トンの氷を用意。アイスバスも手配。費用は去年の1.5倍以上にのぼる。競技開始3日前、暑さ指数が31を超える可能性が高くなり、競技方式の大幅な変更を決めた。熱中症の疑いで医務室を利用した人数は4割減。一方、選手たちが納得して競技に臨めたかという点では課題も残った。