4年ぶりに開かれた共産党の党大会で新たな執行部人事が発行され、20年以上委員長を務めてきた志位氏が交代し新委員長に田村智子政策委員長が起用された。女性が就任するのは今年で102年となる党の歴史で初めてのことになるという。田村氏は長野県出身の58歳で、2010年の参院選挙初当選し、現在3期目である。4年前には政策委員長になり、国会で「桜を見る会」の問題の追及などにあたってきた。一方で、志位氏は議長に就任し小池晃書紀局長は続投、新しい政策委員長には39歳の山添拓参院議員が起用された。党大会のあと田村氏は「ベテランの党員も若い世代の意見も多様な個性も生かしていかなければ共産党は発展・前進していかない」と話した。自民党の茂木幹事長は「活発な国会論戦が出来たことが記憶に残っている。通常国会で議論を展開してほしい」などと話した。立憲の泉代表は「新しい時代の党を担っていかれる。今の自民党のおかしな政治を変えるよう頑張ってもらいたい」と話した。他の野党との連携について田村氏は「出来る限りの共闘に力を尽くすことになる。自民党政治を終わらせる大運動に広げていく」と話した。共産党としては女性登用や世代交代を印象付け、党のイメージを刷新して支持拡大に繋げたい考えである。一方で共産党の党員数は1990年の約50万人と30年余で25万人程度に半減するなど高齢化が指摘されている。国政選挙では議席を減らしていて、次の衆議院選挙に向けて再構築を目指す野党共闘も思うように進んでいないのが現状である。政権に対峙して存在感を示し、目標に掲げる議席の増加を実現できるのか、田村新委員長の手腕が問われることになる。