燃料デブリが格納容器から出る「一歩手前」の状態。おとといから再開された福島第一原子力発電所2号機での燃料デブリの試験的取り出しについて、午前10時半ごろにロボットがデブリをつかみ、昼過ぎに格納容器の出口の手前までつり上げられた。デブリがここまで原子炉の外に近づくのは2011年の事故以降初めてで、今後、格納容器の外に出して放射線量を計測し、運搬用のボックスに入れ、敷地の外に運び出す準備を進める。福島第一原発には、およそ880トンのデブリがあると推計されていて、今回の試験的取り出しでは3グラム以下のデブリを取り出す計画。