えちごトキめき鉄道の初代社長の嶋津さんは川西さんにデザインを依頼したという。そんな依頼に川西さんがひらめいたのは茶室。茶室は主人が客人を心尽くしでもてなす空間。考え抜かれた茶道具で、掛け軸、花、一つ一つに深い意味を込めて一服の茶が供される。雪月花でもあらゆるものが物語を持っている。新潟産の木材を使用し、上越の匂いまで感じてもらえるように。金属製品は燕市・三条市で製造。妙高の気高い山々や、日本海の荒波をイメージしている。バーラウンジの桜のレリーフは高田の夜桜。110年咲き誇る美しさを表現している。床は安田瓦という強い瓦を使用している。その新潟伝統の安田瓦は厳しい風雪に耐える構造で、川西さんは新潟にしかない車を作りたいと選んだという。雪月花は旅をしながら新潟の大地を肌で感じてほしいという願いが隅々まで詰まった列車。その列車も新潟のメーカーが作った。カーブで車体がよじれた時に窓ガラスが割れないように。柱と梁はギリギリまで細くして日本の鉄道では最大級の窓をもつ車両が完成した。
