ことし列島各地で牙を剥く異常気象。国内の最高気温ランキング(気象庁ホームページより)で、これまでは静岡・浜松と埼玉・熊谷が41.1℃で1位だったが、ことし群馬・伊勢崎が41.8℃を観測し1位に。さらにほかにも4つの観測地点で40℃を超え、浜松と熊谷が6位に下がるほど猛暑の年となった。また、ことしは梅雨に雨が降らず水不足が深刻化し農作物にも多大な影響があった。一方で7月以降は局地的な大雨が増加し今月11日、東京都では1日に5回も記録的短時間大雨情報が発表された。東京・大田区ではマンホールから水が吹き出し、品川区を流れる立会川では氾濫が発生した。東京・戸越銀座商店街では膝上まで濁った水で覆われた。翌日には三重県で1日2回の記録的短時間大雨情報が発表された。四日市市では雨水が地下駐車場に流れ込み、最大で高さ5.2メートルに達する浸水被害が発生し274台の車が水没した。市はきょうから3日間、車の所有者とともに車両の確認作業を行っていて、引き揚げに向けて対応を進めている。北海道では初の線状降水帯を観測し、記録的短時間大雨情報が発表された。北海道釧路市の住宅街では道路が冠水し、新ひだか町では突風で割れた窓ガラスを踏んで2歳の男の子が軽傷を負った。三重大学大学院・立花義裕教授は「ことしは“ナゼここ豪雨”現象が起こっています。おそらくこの現象は10月以降も続く可能性が高い。ことしは日本人にはあまりなじみのない『竜巻』に注意が必要。竜巻の“アメリカ化”が進んでいる」とコメントした。
