平野暁臣氏は太陽の塔を後世に残すというよりも、壊しちゃ駄目という雰囲気があったと振り返った。また、岡本太郎は自身の作品に執着しなかったが、画商を通して売ることはほとんどなく、「売ってしまったら富裕層のもとに行くだけで表に出ず、最初から無かったのと一緒。芸術は民衆、大衆、社会のもの。生活の中にあるべきものが芸術」と話し、多数のパブリックアートを手掛けた他、ウイスキーについてくるようなおまけも制作した。なお、大屋根が撤去され、ぽつんと残った太陽の塔のもとを岡本太郎は訪れ、「今は何と対峙しているのか」と尋ねられると、「宇宙だよ」と答えたとされる。