都内のスーパーではマグロとサーモンが同じ値段。東京・町田市の「独楽寿司」では「生サーモン」(250円)で、去年の10月から50円ほど値上げしたという。円安に加え、ロシアのウクライナ侵攻でロシア上空を飛べなくなり運送コストが上昇したことも値上げの要因になっている。「魚河岸 中與商店 武蔵小山店」の前里サブチーフは「ノルウェーのサーモンは全く入ってきていない状態。国産の方が安く提供できる」と語った。去年から養殖の青森県産のサーモンを扱うようになったという。山梨県の「ネッツフォレスト陸上養殖」には巨大な水槽が12基設置されていて、約10万匹のサーモンを飼育している。卵からかえった稚魚を購入し、サーモンの成長を細かく分析したデータを蓄積してAIがエサやりのタイミングを自動で管理しているという。出荷するまでは約10カ月。自然界では1年半かかるという。天候などにも影響されないため、1日平均2トンの出荷が可能で取引価格が安定しているところが室内養殖のメリット。去年の秋ごろに百貨店などに初出荷し、今後はスーパーなどに販路を拡大していきたいと意欲を見せている。東京・原宿のサーモン丼専門店「サーモン丼熊だ」では長野で養殖してお店に直送された新鮮なサーモンを10切れ以上盛り付けた「信州サーモン丼」(1078円)を提供。お店でさばいているので原価も安く抑えられる、と店長は語った。
住所: 東京都町田市木曽東1-49-16
URL: https://komasushi.com
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