中国・習近平国家主席は昨日、ネット通販大手のアリババグループや生成AIのディープシークといった中国を代表する民間企業のトップらと面会した。アメリカ・トランプ政権との摩擦拡大が懸念される中民間企業と協力して経済の立て直しを図る姿勢を示した。17日、北京の人民大会堂で民間企業を招いての座談会が行われた。習主席が民間企業との座談会を開くのは6年ぶり。電気自動車やAIなどの分野から大物経営者が多数、出席した。アリババグループ創業者・ジャック・マー氏、テンセント・馬化騰氏、ファーウェイ・任正非氏などら。生成AIのディープシーク、ユニツリー、CATLも参加した。ディープシークが話題になったこともあって中国のIT企業の株価が急上昇している。今回の座談会は技術革新をリードしながら中国経済の発展を促す民間企業を政府が支援する姿勢を強く打ち出し、これまでの方針を転換したとの見方が出ている。専門家は「中国の民間IT企業の成長を大きく後押しし国内の人材育成が強化されることになる」と語った。またアメリカとの対立が深まる中企業を活性化し技術発展によって国内需要や消費の増加につなげたい思惑もあると専門家は見ている。