2024年被災地のいま。能登半島地震からまもなく1年。9月には大雨による被害もあった。先日も震度5弱の地震があった。現地は今も大変な状況が続いている。石川県珠洲市でいろは書店を営んでいる八木さん一家を取材。店と自宅は地震で全壊。4月には仮の店舗で営業を再開させた。八木さんが営む書店はソファなども置かれ、訪れた人がくつろげるようになっている。創業は昭和24年、現在は仮店舗を修復しながらの営業となっている。地震当日、帰省した人たちのために営業は続けており、1階の店舗部分は潰れてしまったが、八木さん一家に怪我はなかった。営業再開に向け、八木さんは店の形など様々な案を考えているという。地震から3か月、営業を再開すると震災前と同様に人々の憩いの場となっている。集まる人々を励まそうと、八木家族は心に浮かんだアイデアを次々と生かしている。被災前の暮らしがわかる本を置くと多くの人が買い求める。八木さんは「郷土愛が強いんですよね」とあたった。珠洲市内で全壊した家屋から運び出されたピアノには子どもたちが道をテーマに絵を描いた。来年の夏を目標に元の場所に再び店を建てる予定。