「103万円の壁」の引き上げ幅について物価を基準にすることを国民民主党に提案している自民党。基礎控除の据え置きが始まった30年前と現在の価格を比べてみると、たまごは1.2倍、電気代は1.3倍、ガソリンは1.5倍と、より生活に密接した物の価格が上がっている事がわかる。消費税も当時の3%が今や8%~10%。第一生命経済研究所・星野卓也主席エコノミストは「生活必需品の上がり方を見ると2割強程度上がっていて128万円まで引き上げてもいい。食料品に着目すると3割強程度上がっていて140万円まで引き上げてもいい議論ができる」とコメント。引き上げを実施する時期も含めて、国民民主党は補正予算案も駆け引きに使う構え。