シンクタンクの調査によると、人生100年時代にワクワクする人は約4割だったのに対し、どんよりする人は6割だった。こうした中、老いを体験することで積極的に老いを考えるイベントが行われた。大案内人は82歳の大橋セツ子さん。参加者はまず黄色い部屋に案内され、白内障で視野が黄色く見えるのを再現している。視界が狭くなる眼鏡やヘッドホンをつけて高齢者の感覚を疑似体験する。ピンク色の部屋では炭坑節を楽しむ。大橋セツ子さんは芸者だった母の元、花街で育った。自身も芸者となりこどものを授かるが、未婚の母として65歳まで仕事を続け、70歳で新しい趣味のお茶をはじめ、77歳で案内人をはじめた。