「百日せき」の流行が続いている。「百日せき」は、激しいせきが続く細菌性の感染症で、生後6か月以下の乳児が感染すると重症化し死亡するおそれもある。国立健康危機管理研究機構によると、今月13日までの1週間に全国の医療機関から報告された患者数は1222人で、過去最多だった前週を500人上回り過去最多となった。ことしの累計の患者数は7084人と、すでに去年1年間の患者数を約3000人上回っている。今季は乳児が死亡したり重症化するケースも報告されている他、抗菌薬が効かないケースも各地で報告されている。日本小児科学会は、生後2か月を迎えた乳児は速やかにワクチン接種を呼び掛けている他、乳児に感染させないよう就学前や11~12歳の子どもに追加接種を推奨している。