災害時の避難所の環境改善で重要だとされているTKB(トイレ、キッチン、ベッド)の充実度増進を目指す熊本県・益城町の取り組みを取材した。益城町は2016年の熊本地震で震度7の揺れが2度発生していて、ピーク時には1万6000人が狭いスペースで過酷な避難所生活を強いられていた。このため益城町は48時間位内にTKBを揃えるという目標を掲げ、平時から備えを進めている。特にトイレは仮設トイレが時間系とともに衛生環境が悪化したこともあり、マンホールトイレの整備を進めた。ベッドは簡易ベットとパーテーションを備蓄し、足りない部分は大阪と佐賀の企業から有事の際に段ボールベッドを供給してもらえるよう協定を結んだ。キッチン分野でも街の給食センターに発電機を設置したり地震に備えて改築し、災害時でも3日間で3万食の用意が可能だと想定している。