新卒の社員や女性スタッフの採用で販路拡大に成功し、継続して賃上げを行っている「佐藤製作所」。そして佐藤製作所では中小企業の壁ともなっている価格転嫁にも成功。そこにも女性若手スタッフが関係している。佐藤製作所ではこれまでは男性の職人ばかりで取引先との価格交渉までは手が回らなかった。そこを補ってくれているのが女性若手スタッフたちだ。彼女たちは取引先と積極的にコミュニケーションを取り、自社製品の価値を納得してもらうことで価格転嫁に成功。それが賃上げに繋がっているという。新卒の社員や女性スタッフたちの活躍に当初は採用に否定的だったベテランは「今になって思えば若い人は入社して来ないと頭から思い込んでいた部分があった。変わるということは非常に勇気がいることだなと思う。今までやってきたものを覆さなくちゃいけないので。でも変わることを恐れずにやっていかなきゃということを学んだ。」と話す。そんななか佐藤製作所では若手女性スタッフによる新たな挑戦が始まっていた。ベテラン職人が何気なく廃材で作った花瓶にヒントを得て今年入社の森下さんが考案したという花瓶はSNSに投稿すると人気を集め商品化を望む声が相次いでいるという。佐藤さんは「僕はチャレンジしていかないと人生が楽しくないと思って、不可能だと感じたりこれはないなと思っていたことが、実際にできたときの喜びや驚きがものすごくあるので、そういうことをどんどん感じていきたい。」と話す。