「サーティワンアイスクリーム」では先週まである理由で持ち帰りが困難な状況に陥っていた。サーティワンは持ち帰り用に最大2時間分のドライアイスを提供しているが、先月24日から今月11日まで30分分に減らした。ドライアイスの大手製造会社が原材料不足や設備不良などを理由に全国レベルで出荷制限を行ったためだ。ドライアイスの小売店にも影響が出ていた。ドライアイスの仕入れに困った飲食店からは新規の依頼が殺到している。茨城にあるドライアイスを販売する会社ではドライアイスを加工する過程で出る破片を集めて再利用している。原材料不足を再利用して補っているが仕入れ値は上がり続け、販売価格は2年で2割ほど値上げせざるを得ない状況だった。そもそもドライアイスの原材料は石油精製などをする工場の副産物として排出される炭酸ガス(二酸化炭素)。大矢商事の社長は原材料の不足について「石油の減産による炭酸ガスの減産がここ何年か急激な勢いで影響している感じ」と話している。