東日本大震災からまもなく13年。去年8月、東京電力は福島第一原発で処理水の海洋放出を開始した。IAEAが安全性にお墨付きを与えたが、中国などの禁輸措置で損害が発生した。更に水が漏れ出るなど、トラブルも廃炉作業の壁となっている。地元の漁協の組合長は「廃炉作業全体を緊張感を持って行ってほしい」などと話した。新たな課題も。汚染水を浄化する装置のフィルターは放射線量が極めて高い廃棄物となる。どう保管・処分するのか、先送りできない課題だ。一方、今月着手するはずだった燃料デブりの試験的な取り出しは3度目の延期が決まった。国・東電が掲げる廃炉完了までの期間はあと17~27年。
住所: 福島県相馬市尾浜字追川196