処理水の海への放出が始まってから初めての3月11日を迎えた。相馬市の漁業者の石橋正裕さんは「消費者の不安を取り除きながら漁業の水揚げも増やしていくのが課題」などと話した。浪江町の室原地区では原発事故による避難指示が去年解除された。金澤政喜さんは事故後に家族とともに白河市に避難したが自宅を立て直して去年10月に戻った。復興庁のまとめでは震災や原発事故でいまも避難生活を余儀なくされている人は2万9000人を超えている。原子力規制委員会の山中伸介委員長は「原子力に100%の安全はないこと」などと訓示した。