全日本卓球選手権。シングルスの枠は僅か2つ。選考レースは早田ひなが独走。2枠目は2位平野美宇を伊藤美誠が追う展開。幼いころから「みうみまペア」として切磋琢磨してきた2人にはともにシングルスへのこだわりがあった。2016年リオ五輪で代表落選した平野はリザーブメンバーとして帯同した。同学年の伊藤が初出場で銅メダルを獲得する姿をスタンドから見ていた。3年前の東京オリンピックで平野と伊藤は揃って女子団体で銀メダルを獲得。しかしシングルスの選考は3位とまたしても出場は叶わなかった。伊藤はケガや体調不良で選考ポイントを獲得できず、満身創痍の中、選手権に臨んだ伊藤。逆転で代表になるにはベスト8入りが最低条件だ。しかし伊藤は木村香純に4-3で敗退。伊藤はパリ五輪女子シングルス代表を逃し、平野美宇が代表入りを確実にした。