クラフトさんは「先月のブラックマンデーの引き金になったのは、雇用統計からの米国景気減速懸念の高まりで、今後の景気データがより注視されます。今週注目されるのが雇用統計で、その前座としてISM製造業景気指数が発表される。多少改善が見込まれていますが、直近4カ月間に成長拡大を意味する50を割り込んでいます。2008年のリーマンと2020年のコロナショックを除くと、去年6月の46.4が最も低く、この水準を割り込んでくると、景気懸念が再び高まるおそれがあるため注視していたいですね。ソフトランディングだが、嫌なのはマーケットもソフトランディングコンセンサスなので、コンセンサスが高まるとはしごを外されるリスクがあるため注視していきたいと思います」、井出さんは「ISM製造業景気指数50割れが続いているのは、単なる都市伝説かもしれない。過去50年間で見てみると、ISM製造業景気指数が50を割り込んでも景気後退に陥らなかったケースの方が多いんです。46.4を割り込むとさすがに警戒されるが、実際は45のところが意味があるのかもしれないですね。今回も、前回と同じ46.8だったらまだ大丈夫です。市場では47.5と予想しており、期待に反して悪化するようなことがあれば、仮に45より高くても警戒が強まる恐れはあります」などと話した。