ロシアによるウクライナ侵攻が始まってからまもなく1000日。日本の農業技術を視察するためウクライナの農業関係者が来日。開発コンサルタント会社で世界各地で農業開発を行ってきた福田さん。先月、ウクライナの首都・キーウ、日本企業の代表団の一員として現地を訪れた。この日行われたのはジェトロ・日本貿易振興機構キーウ事務所の開所式。石破総理大臣は「事務所開設は日本のウクライナ復興に対する強い決意の表れだ」、シュミハリ首相は「何度も近代化を果たした日本の支援は我々にとって貴重なものだ」と述べた。福島県飯舘村で育てている飼料用トウモロコシ。福田さんの会社は環境省の実証事業に地元住民と取り組んでいる。福島第一原発の事故後、地面の除染により出た東京ドーム11個分の土。この農場では除染土のうち放射線量が低い土に処理を施し、別の場所から持ってきた土を覆い被せ、そこで育った作物に放射線量などの影響がないか調べている。ウクライナでは多くの農地がミサイル被害を受け弾薬で汚染された。汚染された農地の再生という課題に立ち向かうため被災地で得た知見が生かされる可能性がある。開発コンサルタント会社で世界各地で農業開発を行ってきた福田さん。ウクライナで農業関係者と商談。土壌を短時間で固める特殊な硬化剤を紹介。今後も技術導入に向けて連携していくことを確認した。NTCインターナショナル営業部長・福田明広は「日本企業の技術で農業の復興に貢献することができるようなものがあればウクライナの農業自体も良くなっていく」など話した。