ヨーロッパの首脳らがウクライナに集まり団結をアピールした。首都キーウで開かれた「ウクライナ支援会議」でゼレンスキー大統領は「プーチンの特別軍事作戦が始まってから3年、ウクライナは生き延び戦っている」と述べたうえで、各国の支援に謝意を示した。会合にはカナダのトルドー首相やEU(ヨーロッパ連合)のフォンデアライエン委員長など、オンラインも合わせて約40人が参加し、アメリカの「ウクライナ離れ」が懸念される中、ヨーロッパの団結をアピールした。一方、ロシアのプーチン大統領は中国の習近平国家主席と電話会談を行い、こちらも改めて緊密な関係をアピールした。こうした中、G7(主要7カ国)の首脳会合がオンラインで開かれ、参加したゼレンスキー氏は「G7の支援を強く期待する」と訴えた。ただ、米ニューヨークタイムズは、アメリカが首脳声明にこれまで使われてきた「ロシアによる侵略」などの文言を盛り込むことを拒否していると伝えていて、戦争終結に向けた協議を巡りウクライナとの溝が深まっている。また、石破総理大臣はロシアを非難し、ウクライナ支援を続けるとした上で事態打開に期待を示した。その上で、平和の実現にあたっては「力による現状変更が可能だという誤った教訓が導き出されないよう注意が必要だ」と強調した。