慣れた手つきでパンを作る男性たち。メンバーは4人。皆パン職人というわけではない。平均年齢76歳、「パンじぃ」の皆さん。メンバーそれぞれ定年退職後、時間を持て余したり別の仕事に就いたりしていたが、9年前、神戸市が高齢者の人たちの生きがいを創出しようとパン作りを呼びかけたのに応募し、この活動を始めた。神戸の老舗パン屋の職人から作り方を直接教えてもらった。最初は初歩的なミスも多くあったが練習を重ね、今では小麦とじゃがいもをベースにした生地に野菜やチョコレートなどの具材を入れた、本格的なパンを作れるようになった。販売すると僅か2時間で300個売れてしまうほどの人気ぶり。パン作りを企画した加藤慧さん。パンじぃが活動する市の施設で市民向けの事業に取り組んできた。レベルの高いパンを作り、お客さんに届ける。目標を掲げることで、意欲的に取り組めるのではないかと考えた。堀尾始さんは最年長の84歳。車の部品の設計や製造に長年携わったあと、パンじぃの活動に参加したことで生活に張り合いが出てきたという。長時間立ち続けて作業するパン作りを長く続けていくため、堀尾さんは以前は年に数回ほどだった裏山のウォーキングをほぼ毎日行うようになった。さらに多くの人に接する機会も増え、身だしなみにもこだわっている。
この日も堀尾さんはパン作りに向かった。3月のイベントに向けて、メンバー全員で新作メニューの練習をするため。作っているのは3種類のパン。さまざまな素材を使って試行錯誤し、どうすればよりおいしくなるのか検討した。そうして完成したのが、コーンとチーズ、あんことマーマレード、チョコレートのパン。パンじぃたちの活動をイベントなどのヒントにしたいという大阪の企業の関係者も訪れ、試食していた。「パンじぃ」の活動を立ち上げた加藤さんは、パン作り意外にもコーヒーや洋菓子作りなどをする高齢者グループの活動をサポートしている。
この日も堀尾さんはパン作りに向かった。3月のイベントに向けて、メンバー全員で新作メニューの練習をするため。作っているのは3種類のパン。さまざまな素材を使って試行錯誤し、どうすればよりおいしくなるのか検討した。そうして完成したのが、コーンとチーズ、あんことマーマレード、チョコレートのパン。パンじぃたちの活動をイベントなどのヒントにしたいという大阪の企業の関係者も訪れ、試食していた。「パンじぃ」の活動を立ち上げた加藤さんは、パン作り意外にもコーヒーや洋菓子作りなどをする高齢者グループの活動をサポートしている。
住所: 兵庫県神戸市中央区加納町6-5-1
URL: http://www.city.kobe.lg.jp/
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