アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニング主題歌として1995年に発表された「残酷な天使のテーゼ」は、カラオケで最も歌われた楽曲(2022年JOYSOUNDカラオケ30周年ランキング)となり、ミュージックビデオのYouTube再生回数は1億回を超えた。Clarisを発掘・デビューに導いた音楽プロデューサーで音楽評論家・冨田明宏さんは、単調なアニソンのイメージを壊し、コーラスワークが美しいと評価する。アニソンの枠組みを超えた奥深い音楽表現はいかにして生まれたのか。編曲を担当して多重コーラスを作り上げたのは数々のCMソングを手がけた大森俊之さん。作曲した佐藤英敏の要望を書いたメモを見せてくれた。chorusを派手に使ってと書いてあった。感情を途切れさせないメロディー合間のフレーズもヒットの要因だという。作詞を担当したのはWink「淋しい熱帯魚」などのヒットで知られる及川眠子さん。企画書と第壱話・第弐話の映像から2つのテーマ「14歳の少年少女」「母親(年上の女性)」を読み取り、高橋洋子が歌うと決まっていたので、我が子を想う母親の気持ちを描いた歌詞になった。冨田さんはかつて少年だった人々が必ず心たぎる歌詞と語った。誰でも深い共感を呼ぶ歌詞もヒットの要因となった。
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