夏と冬のパラリンピック5大会に出場し3つのメダルを獲得した山本篤が、現役引退を発表した。山本は高校生のときにバイクの事故で左足を失った。初出場の北京パラリンピックで義足の陸上選手としては日本初のメダルとなる銀メダルを獲得。その後リオデジャネイロで2つ目の銀を獲得した。今年42歳になった山本は今月19日の世界選手権では、今シーズンの自己ベストをマークし5位に入った。しかし「メダル争いができるのか、金メダルが取れるのか、現状では客観的に厳しい」として現役を引退する意向を固めたという。日本で初開催となった今回の世界選手権。無観客だった東京パラリンピックと違い家族や友人などの前で競技をすることができ、すごくうれしかったと話した。