世界ランキング7位の高橋峻也選手は、3歳の頃に脊髄炎の影響で右腕が不自由になった。やり投げ「腕に障害があるクラス」の日本記録を保持している。飛距離は約61メートル。高橋選手は「一番輝けるような選手になれるように。最大の木曜はパリパラリンピックでメダルを獲得する」と話す。高橋選手の原動力となっているのがグローブに書かれた父の教え「継続は力なり」。少年野球の指導者だった父・正樹さんの勧めで小学2年生の時に野球を始めた高橋選手。地道な練習を継続し、道を切り開いてきた。野球を始めて以来ほぼ毎日行ってきたのが「素振り500回」。その結果、高高3年生のときには夢だった甲子園でベンチ入りを果たした。高校卒業後、やり投げに転向してからも高橋選手は継続を力に変えてきた。7年間続けてきた片手でバーベルを持ち上げる筋トレ。最初は30キロしか上げられなかったが、55キロを上げられるようになった。体幹が鍛えられ、安定してやりを投げられるようになった。父の教えを胸に磨き上げてきた投てきでパリパラリンピック出場を目指す。大会には父・正樹さんも観戦に訪れるという。