神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮が神社本庁から今月離脱し、記者会見で組織の運営が独善的な状況だと受け止められているなどと主張した。神社本庁は全国の神社のおよそ95%にあたる7万8000社余りを包括する宗教法人で、鶴岡八幡宮は昭和21年に神社本庁が設立された当初から包括関係にあったが、今年3月から離脱に向けた手続きを進め、今月、正式に離脱したという。きょう、背景や経緯について記者会見を開いた吉田茂穗宮司は神社本庁の人事など組織の運営について恣意的、独善的な状況が見られると受け止められていると述べ、神社本庁を代表する統理をないがしろにしていると指摘した。会見では吉田宮司が宮司を兼任している市内の白旗神社と荏柄天神社についても神社本庁から離脱したことが明らかにされた。