衆議院の本会議を前に開かれた、自民党の代議士会。本会議の議事の説明で確認されたのは、ガゾリン暫定税率廃止法案への反対の方針。一方の立憲民主党ではこの法案をめぐって、野田代表が「最後まで諦めずにがんばっていこう」などと述べた。衆議院本会議でガゾリン暫定税率廃止法案の審議が行われ、採決の結果立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、共産党、れいわ新選組などの賛成多数で可決され、参議院に送られた。法案は夕方には参議院本会議で審議入りし、土曜日のあす質疑が行われることになった。参議院では与党が多数を確保しているため、法案成立は困難な情勢。最終盤まで展開されている与野党の攻防だが、自民党の村井国対副委員長は少数与党の今国会について「われわれとしては『熟議の国会』を実現できたと感じている」などとコメントした。一方責任野党を掲げていた立憲民主党の笠国対委員長は、「国会での審議をきちんと行って、ときには修正する。与野党が逆転したからこそこうした成果を上げられたのではないか」などと述べた。国会会期末の明後日、都議会議員選挙は投票日を迎える。参議院選挙は来月3日公示、20日投票が見込まれていて、各党は事実上の選挙戦に入る。参議院議員は任期が6年で、3年毎に半数が改選される。全体の議席は選挙区と比例代表を合わせて248。今回の選挙では東京選挙区の欠員の補充を合わせて125をめぐって争われる。NHKのまとめでは、選挙区では75人の定員に対し計311人が立候補を予定。定員50にの比例代表には計137人が立候補を予定している。選挙区と比例代表を合わせた立候補予定者は、これまでのところ448人となっている。今国会の受け止めや参議院選挙について、各党に聞いた。自民党の小野寺政調会長は「野党との協力をこれからも丁寧に得ながら進めていくことは変わらない」などと述べた。立憲民主党の野田代表は「高額療養費制度、年金などの大きな修正を実現できたことは、国会審議としてはかなり充実したことができた」などと述べた。日本維新の会の前原共同代表は「われわれこそが有言実行、政策実現の党。議席を増やしていきたい」などと述べた。公明党の斉藤代表は「合意形成の要として活躍できた」などと述べ、国民民主党の榛葉幹事長は「与党はガソリン税暫定税率廃止をやらないと、最後は国民をだましたのではないか」などと述べた。共産党の田村委員長は「与党の補完勢力に対して、自民・公明とともに厳しい審判を下すことが参議院でも求められる」などと述べ、れいわ新選組の山本代表は「国民の生活が苦しい状況で減税すらしない。与党も野党もやる気がない」、参政党の神谷代表は「参院選では減税と積極財政によって日本経済を内需から立て直すことを訴えたい」などと述べた。日本保守党の島田政調会長は「減税を通じた経済活性化を柱に、くさびは打ち込めた」などと述べ、社会党の福島党首は「ガゾリン税の暫定税率の廃止、選択的夫婦別姓を成立させるために参院選で勝つ」などと述べた。