福島県会津坂下町では極わせの品種・瑞穂黄金の稲刈りが始まった。いまSNSでは「コメが手に入りにくい」という投稿が相次いでいる。今月8日に南海トラフ地震臨時情報が出されたが、コメやコメ不足といったことばは8月半ば以降、さらに増えている。福井のJAの直売所では先月以降、都市部からの注文が大幅に増えたことに加え、コメ不足を懸念した買い占めも起きた。農林水産省によるとことし6月末時点でのコメの民間での在庫は156万トン。前の年の同じ時期より41万トン、率にして20%減って、記録を取り始めた平成11年以降では最も少なくなった。農林水産省は「8月は1年の中ではコメの在庫が最も少なくなる時期だが、全国的に見れば必要な量は確保できている。新米が流通するようになれば、一部の品薄状態も解消に向かうとみられるので、買いだめなどはせず、ふだんどおりに買い求めてほしい」と話している。