ベートーベン交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」。今から100年前に日本人が初めて歓喜の歌を演奏したときの歌詞。当時、皇太子だった昭和天皇のご成婚を祝う「奉祝歌」として披露された。初めての演奏から100年、第九がつないできた歴史と絆を取材。福岡市で開かれた演奏会。九州大学のオーケストラと市民などで作った合唱団。合わせて約300人が100年前の第九を再現した。100年前の演奏を企画したのは、医学部の榊保三郎教授。日本でも歴史ある大学オーケストラ、九大フィルの創設者。ドイツ留学中に第九の存在を知り、日本に持ち帰ったと考えられている。当時の楽譜の映像。100年前の節目に向けて、九大フィルでは2年ほど前から当時を再現する演奏会を準備してきた。