NHKのニュースサイト「NHK NEWS WEB」から特集記事「激戦地ペリリュー島・戦車隊長だった祖父はどこに」の紹介。ペリリュー島は日本から南におよそ3200キロ離れたパラオにある。太平洋戦争中の1944年9月にこの島で日米の戦闘が始まった。旧日本軍は2か月以上にわたって抗戦したものの1万人以上が戦死。米軍も1万人近い死傷者を出す激戦地の一つとなった。先月、このペリリュー島で開かれた慰霊式典に参列した福岡市の女性は島で祖父を亡くし、遺骨は今も見つかっていない。ペリリュー島を防衛する戦車隊の隊長を務めていた。上陸してきた米軍を迎え撃った戦車隊は圧倒的な戦力差を前に全滅。米軍が上陸した翌日に34歳で戦死したとされている。女性は、10回以上現地に赴いて探し続けてきたが、めぼしい手がかりは得られなかった。こうした中、島の南西部で地中に埋められた一部の戦車の場所が特定され発掘が始まった。これまでに発掘された2台からは身元の特定には至っていないものの、遺骨の一部などが見つかった。祖父、そして一緒に戦死した隊員たちの手掛かりは記事では、祖父が家族に送った手紙の存在や遺骨を探し続ける女性さんの思いなど、詳しく伝えている。