中国政府は福島第一原発の“処理水放出”を理由に、おととし8月から日本産水産物の輸入を全面的に禁止していたが、きのう夜、「海水分析の結果異常はなかった」として「即時に輸入を再開する」と発表した。輸入再開をめぐっては、日本政府が先月30日に「必要な要件で合意」したと明らかにしていたが、中国側は再開時期について明言していなかった。ただ、原発事故以降続けられている、福島・宮城・東京など10都市からの輸入停止措置は継続するという。日本政府関係者は輸入再開の決定について「振り上げた拳をなかなか下ろせずにいた中国が日本との関係改善を見据えてようやく動いた」と指摘している。