人気漫画「スラムダンク」の映画ポスターに酷似している画像が物議をかもしている。製作担当者は取材に「パロディ的なものなら大丈夫と思った」と答えた。この画像は今月9日に投開票を迎えた栃木・鹿沼市長選の“政策ビラ”。バスケットボールのユニホーム姿の5人、背景には「KANUMA」の文字。ビラを製作したのは自民党・公明党推薦の小林幹夫氏の陣営。小林氏の隣には栃木県選出・茂木敏充幹事長、栃木県・福田富一知事とみられる人物。赤のユニホームや背番後、髪の色まで「スラムダンク」のポスターとほぼ同じ。さらに「あきらめたらそこで鹿沼が終わる」は作中の名言を模したキャッチフレーズも。製作段階のビラには実写に候補者などの顔が加えられ全体的な色あいもカラフル。配布時にはなぜ映画のポスターそっくりに変わったのか。制作担当者に話を聞くと、去年、宮城県気仙沼市の商店街関係者が「スラムダンク」のコスプレをして作ったポスターが話題を呼んだことから小林氏の陣営も参考にしたという。著作権法に詳しい弁護士は、構図などは著作権法上保護されないものの複数の要因が重なれば「著作権の侵害に当たる恐れ」があるという。ビラの制作担当者は「私の認識不足」、小林幹夫氏は取材に対し「著作権者の方から指摘があれば真摯に対応します」とコメント。一方、「スラムダンク」の映画を担当した東映アニメーションは「この件につきましては関知しておりません」と回答している。金子さんは「著作権に対してなにか訴えられる、批判されるということはないと思っている政治のおごりみないなところが見えてしまうので、こういうところが政治嫌いにつながってしまう」などと述べた。