PILLARの継手は半導体洗浄装置に使われる。半導体を洗浄する薬剤は硫酸や塩酸で200℃の高温で流れることもある。継手の素材はふっ素樹脂で、熱や薬品に強く汚れにくいが加工が難しい。ふっ素樹脂は溶けにくく、収縮率が高い。PILLARでは収縮率を計算して金型を設計して加工を行っている。2021年に開発されたのは流路をカーブさせた継手。PILLARではシミュレーションによってふっ素樹脂の加工技術を高めている。継手の生産現場で最も重要なのが清浄度。ナノ単位の金属イオンやちりがついただけでも半導体ウエハは不良品になってしまう。PILLARでは継手も10億分の1gレベルのゴミを落とすために何度も洗浄している。
PILLARの創業は1924年。創業者の岩波嘉重が日本郵船の機関士時代にエンジンの漏れを防ぐパッキン技術の重要性に着目した。
PILLARの創業は1924年。創業者の岩波嘉重が日本郵船の機関士時代にエンジンの漏れを防ぐパッキン技術の重要性に着目した。