今年6月、秋田市で警察官がアーバンベアの対応を確認する訓練が行われた。民家が多い場所でクマが出没した場合、麻酔銃などは使えず危険も多いことから対応が難しく、様々な意見が出された。講師を務めた秋田県自然保護課の近藤麻実さんは、東北地方初のクマ対策専門職員。2020年、県はクマの被害を抑えるためツキノワグマ被害対策支援センターを設置し、近藤麻実さんを迎えて実現した。センターはホットラインで市町村からの相談を受け付け、状況に合わせた助言や指導ができるようになった。近藤さんは被害が発生すると、詳細な聞き取りと現場検証を行う。支援センターが力を入れいてるのが、出前講座や研修。1年に70回以上実施し、約2000人にクマの生態や対策を伝えている。さらに、現場対応を行う警察官や自治体職員に向けた研修や訓練も行う。