クマの駆除をめぐり苦情が相次いでいる秋田県。これに対し、佐竹敬久県知事が「お前のところにクマを送る」と述べるなど、過激な発言の数々が波紋を呼んでいる。秋田県ではクマの駆除が報道されるたびに、県や市に「殺さないで」などと苦情が相次いでいる。なかには感情的に批判する電話もあることから、佐竹知事は去年10月、職員を守るための対応策を発表した。先月30日には秋田市のスーパーにクマが侵入し、男性従業員を襲った。クマは店内に居座り続け、2日後の朝ようやく捕獲されると、その後駆除された。県に対し電話とメール合わせて98件の意見が寄せられ、うち35件が駆除に反対する内容だった。説明しても理解を得られず、通話が30分以上になることもあったという。苦情電話の対策について昨日、県議会で質問を受けた佐竹知事は「そんなに(クマが)心配だったらお宅に送りますって」。クマが市街地に現れた場合は猟銃の発砲が難しいため、新たな武器が必要だと述べた。FNNは佐竹知事を直撃。発言の真意を聞いた。「本当に(クマを)送ることはできないけど、それくらい言わないと本当にひどいんですよ。なかには人権に関するような発言もありますので。丁寧に説明しながらも、一方であまりにもひどいのものは、しっかりねはねつける」。佐竹知事は、自身が矢面に立って発言することで、職員も毅然とした対応がしやすくなると説明した。
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