めまいの原因を解明するため、初診の患者の様子に密着。和歌山県在住の田中さん(仮名)60代男性は、受診の3か月前の5月にめまいを起こした。症状は、天井がぐるぐる回るようなめまい。30分ほどおさまった。めまいの中で一番多い病気が、耳石が剥がれる病気が多い。リンパ液の動きで頭の回転を感じ取る三半規管、耳石の動きで前後・上下・傾きを感じ取る耳石器がある。良性発作性頭位めまい症は患者の約4割。寝ている時に剥がれた耳石が三半規管の中に入り込み、頭を動かした時に平衡感覚に異常をきたし、回転性のめまいが数秒から数十秒続く。三半規管に入り込んだ耳石は1週間から1か月ほどでなくなることが多いが、田中さんは3か月経ってもふらつく症状がおさらまない。めまいの検査は、聴力検査、眼振検査、血圧検査。血圧検査では、寝ている時、立った直後、立って10分五の両腕の血圧の変動を調べる。立ち上がって血圧が低下すると、一時的に脳の血流・酸素の供給量が減り、たちくらみのようなめまいが起きる。先生は誘発性めまいと診断。自律神経の乱れによる血圧変動が原因と予測した。めまいは複雑で複数の原因が絡んでいることもあり、血圧変動以外に別の異常が隠れている可能性がある。耳石が剥がれやすいことも鑑みて、検査入院を勧めた。1週間かけて最多16種類の検査を行い、めまいの原因を突き止める。こちらでは原因特定率は97%。田中さんは1か月後、検査入院で原因を救命することに。続いて、塩崎智之先生が担当する検査入院の様子を見てもらった。協力してもらうのは、検査入院中の患者・斉藤さん(仮名)60代女性。今年1月、突発性難聴になり、めまいとまっすぐ歩けずふらつく症状がある。
