大きな争点の1つ、政治とカネの問題。これまでの論戦の中で、党から議員に支給される政策活動費の扱いや政治資金収支報告書に不記載があった議員への対応などが論点に浮上。政治改革を実現するために何が必要なのか。政治学者・東京大学・御厨貴教授は「議員ではなく国民を向いた議論を期待したい」と指摘。長年、日本政治を見てきた御厨名誉教授は、「(総裁選で再び“政治とカネ”の問題・自民党の本気度感じられるか?)どの候補も消極的」、理由について「候補者たちが議員票を意識していることがある」と指摘。立憲民主党が野党第1党として果たすべき役割について、御厨名誉教授は「攻撃するだけで結局、実は何も出てこない。この体制では責任を果たしているとは到底言えない。今の自民党では出せない“全体像”を議論する」と述べた。御厨名誉教授は、今回の2つの選挙を「日本政治の“転換点”にする必要がある」という。その上で「次の衆議院選挙を見据え、私たち一人一人の主体性も問われている」と語った。政治不信払拭のため何が必要か、御厨名誉教授の言葉「戦後80年、日本の民主主義の到達点を示す議論を」。あすは日本経済について伝える。