立憲民主党・野田代表は石破内閣に対する内閣不信任決議案の提出を見送る方針を固め、野党幹部に伝えた。国会記者会館から中継。野田代表の会見は今も続いており、理由について説明している。野田代表は見送った理由について“トランプ関税”をめぐるアメリカとの関税協議が続く中、「当事者の石破総理が交渉を行っている最中、足を引っ張る政治空白をつくるべきではないと思った」と説明した。さらに、中東情勢が緊迫化する中、「これ以上紛争が激化することがないよう全力をあげて外交努力をしなくてはいけない」と説明した。野田代表はさらに「石破政権の足を引っ張るのではなく、しっかりやれよとお尻をたたくことが責任ある態度だ」と強調した。日本維新の会・前原共同代表は「非常に重みがあると感じている」、国民民主党・玉木代表は「拍子抜け。もっと戦うのかなと思ってた」と述べた。提出見送りの理由について、ある立憲幹部は「同じ総理経験者として後ろから弾を撃つような事はしたくなかったのだろう」と説明している。一方、立憲内には都議選や参院選を控え、石破内閣への対決姿勢を強めるべきとの主戦論も根強くあり、見送りの決断に「弱腰だ」との批判も出ている。不信任案の提出見送りを受け、石破首相は衆議院の解散はしない考えで、衆・参同日選挙も見送られる事になる。