きょうは与党と野党のトップ同士の会談が立て続けに行われる異例の展開となった。午後2時から自民党・高市総裁と立憲民主党・野田代表の党首会談が行われ、高市総裁は21日の臨時国会での首相指名選挙で首相に選出されることを目指す考えを伝えた上で、物価高対策などへの協力を呼びかけた。野田代表は首相指名選挙をめぐり、与野党それぞれがどの党と協力し選挙に臨むのか固まらないなか、「期限を決めてやるのが良いのか」と疑問視する考えを伝えた。午後3時10分から自民・高市総裁と国民民主党・玉木代表の党首会談が行われ、高市総裁は首相指名選挙での協力を呼びかけた上で、「非常に基本政策が近い」として幅広い連携を求めた。国民民主党・玉木代表は「公党間の約束を果たして信頼関係を醸成してさらなる連携強化へいきませんかと答えた」と述べた。午後4時から立憲・野田代表、日本維新の会・藤田共同代表、国民・玉木代表の野党3党による党首会談が行われた。会談のポイントは玉木首相誕生に向け足並みがそろうか。会談で立憲・野田代表は野党候補一本化の際の政権の枠組みや、条件となっていた安全保障政策や憲法などについての党の基本政策を説明し理解を求めたが、玉木代表は「隔たりがある」と述べた。3党はガソリンの暫定税率の廃止など一致する政策については実現に向けて協力していくことで一致。3党は幹事長レベルでの会談や必要に応じて党首会談を行っていくことを確認。玉木代表は「構想として弱いと感じた。私が内閣総理大臣に選ばれたとしても、政権運営が厳しい状況になると正直思った」と述べた。